実習「古本でお散歩」

予定していた仕事が、思いのほか早く片付いたので、3月下旬並みという陽気にも誘われて、「古本でお散歩」の実習をしてみようと、出かけた。
まずは、青山通りに面した2軒から。
1軒目は、外の「百円均一」棚で、山口瞳『考える人たち』(文春文庫)と小林信彦紳士同盟ふたたび』(新潮文庫)を見つける。そして店内で、ちくま日本文学全集の「木山捷平」も。
<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02048409&volno=0000>『古本でお散歩』</A>によれば「最初に入ったお店で何か1冊買うと、その後、欲しい本に巡り合える」というジンクスがあるそう。
そういえば、坪内師匠も、そんなことを書いていらしたような記憶が・・・。そして、それは植草甚一さんのジンクスだということを読んだような気がする。というわけで、この3冊はゲット。

続いて、もう1軒。こちらは、詩や俳句・短歌が専門らしい。店の半分近くはその関係で、残りも”黒っぽい”書物が多い。残念ながら、こちらのお店では「どうしても買っておこう」という本がなかった。
『古本でお散歩』によれば、お店に入ったら、店主に会釈をするべし、とあるのだが、これがなかなかできない。古本道を極めるのも、やはり大変。

そして、渋谷古書センターへ。前回は、場所を勘違いしていて、見つけられなかった。先日入手した「彷書月刊」に出ていた広告を見て場所を確認してから出かけたので、無事に到着。まずは表の均一棚から。探しているような「シブい」系の本はない。店内1Fに入ると、奥から2烈目の棚のあたりに、オヤジが固まっている。
とりあえず、入口に近いところから、棚をチェック。こちらもあまり食指が動く本はない。棚はだいたい”白っぽい”本が多い。
そして、文庫の揃いが積み上がった通路を見ながら奥に移動していると、オヤジがたまっているのは、エロ本系のケバケバしい色合いの本棚だった。そ
なるほどね。そこを飛ばして一番奥の通路の両側の文庫棚をチェックするも、欲しい本は、なし。
オジさんたちの視線が気になるので、1Fだけをチェックして、退散。

「映画でも見ようかな?」と思ったのだが、あいにく眼鏡を持ってくるのを忘れてしまったことに気づく。「せっかく映画を見るのに、眼鏡がないんじゃな・・・」というわけで、ブックファーストへ。