空飛ぶ馬

昨日から読み始めた北村薫<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01053215&volno=0000>『空飛ぶ馬』</A>(創元推理文庫)のつづき。

仕事で帰りが遅くなったので、3つ目の「胡桃の中の鳥」まで。
「砂糖合戦」は、まさに日常のなかで起こりそうなエピソードをデフォルメしたもの。
ネタバレになるので、詳しくは書けないが、紅茶専門店で”わたし”と円紫師匠が遭遇した、不思議な女性3人組の謎を解いていく、というストーリー。
北村さんの博識は、シェイクスピアやオペラといった、落語以外のエピソードからもうかがえる。
鮮やかな円紫師匠による謎解きが終わってみると、「そこまでするか?」という動機が、ことの発端だったというのが少しもったいない気もする。

一方、「胡桃の中の鳥」は、「あれ、これで終わり?」という結末なので、もしかしたら、残りの「赤頭巾」「空飛ぶ馬」で何らかの決着がつけられるのかもしれないと、期待しているのだが・・・。

『空飛ぶ馬』を読んでいると、落語やオペラ、シェークスピア、美術、といった分野にも、興味が広がっていく。
そして、先日入手して以来、まだ手をつけていない、北村さん編のアンソロジーにも、期待が高まっていく。

またしても、”芋づる読書”の素を読み始めてしまったようだ。