お風呂で読書

最近、半身浴をすることが多い。
しかし、ただボーっと湯舟に浸かっていると、せいぜい5分くらいしか間がもたない。
そこで、最初は読み捨てで構わない雑誌を持ち込んでいた。
しかし、表紙のカラー印刷の色がとけ出したり、グラビアページがくっついたりして、イマ一つ気分がよくない。

そこで、ハタと気がついた。
ほぼ日手帳」自体は買わなかったのだが、文庫本のカバーになるというので、手帳のカバーだけを購入していた。
素材は、厚手のナイロン?なので、湯舟に漬ければアウトだが、湯気にあったったくらいでは、さほど湿っぽくならないのでは?
ということで、文庫本に「ほぼ日手帳カバー」を装着して、風呂場に持ち込んでみた。

これが、思ったとおり、湯気に少々当たったくらいでは、グチャグチャになることもなく、我が家の深めの湯舟でも文庫本なら軽いので、疲れることもなく、なかなか快適。
ただし、選書には気を付けないと、さすがに長風呂になりすぎる。
わたしの場合、どんな本を持ち込んでいるかというと、横森理香さんの『横森式シンプル・シック』のような、一つ一つの文が長くないもの。しかも、ストーリー展開が気になるという類のものではないので、適当なところで切り上げられる。
その次に悩みに悩んで選んだのが、阿佐田哲也さんの『怪しい来客簿』(文春文庫)。これも、ひとつひとつのエピソードが15ページ前後にまとめられているので、切り上げやすいだろうということで。ちょっともったいない気もしないではなかったが、お風呂の中というのは、案外集中できる場所なので、こういう大切に読みたい本を読むのにも適しているようだ。

これから熱くなってくると、どうだかわからないが、秋から春にかけては、冷え症の改善にも良いようなので、足が冷たくなってしまって眠れない、汗をかきにくい、といった悩みをお持ちの方には、お薦めできると思う。
ちなみに、角川文庫のキャンペーンで、入浴用の文庫本カバープレゼントというのが、あったらしい。まだやっているかどうかは、知らないが。