あとがきの楽しみ

待っていた「本の雑誌」6月号が、やっっといつもの書店に入荷していた。

6月号の特集は、「あとがき一本勝負」。坪内師匠の原稿も「三茶日記」以外にあるということは、Web版本の雑誌などで、予告されていたので、とても楽しみだったのだ。

わたしは、本を読み終えてから”あとがき”を読むことを常としているので、本を選ぶ時の基準に、後書きの内容はほとんど関係ない。
ただ、本文が面白くて”あとがき”も楽しめれば、言う事なしなのだ。一粒で二度おいしい、とは、まさにこのこと。
”あとがきリーダー”坪内師匠は、その”あとがき”にも、芸のない、つまらないものもあるぞ!と、勢古浩爾『まれに見るバカ』(洋泉社新書y)の第六章「『あとがき日付』一言バカの諸君」をひきながら述べている。
(ああ、この本も前から気になっていたのだが、やはり入手しなくては!)
これが、なかなか面白い分類らしく、その中でも「記念日派」について、いろいろな例を挙げながら、解説している。

反対に、好きな”あとがき”として、亀和田武さん(クラブ・カメツボのお相手)の『懶者(なまけもの)読書日記』(しん(馬+侵の旁)々堂)のあとがきや、植草甚一宇野浩二などを挙げている。
(亀和田さんの本は、いろいろと読んでみたいので、探しているのだが、なかなか見つからない)
坪内師匠は、亀和田さんの”あとがき”紹介を読んで、
<b>それまで興味がなかった平井和正平岡正明の本をチェックしたくなった</b>
書いていらっしゃるが、わたしはこの原稿を読んで、ますます亀和田さんや、植草JJおじさん、宇野浩二さんの本が読みたくなってきた。

夕べはほぼ徹夜で、今猛烈な眠気が襲ってきたので、今日はこのへんで。