読書にもワールドカップ効果?!

いよいよワールドカップ開幕まであと4日。
この大会では、果たしてどんなドラマが生まれるのだろうか?

知人が、郵便局で「W杯記念硬貨」に両替してきたというので、つられてわたしも3種類の500円硬貨を入手した。
「将来、値上がりするかも」なんていうことを考えている人もいるのだろうが、そんなことより、2002年という年の記念にしようということ。
これで、日本代表が決勝トーナメントに進出できれば、こんな素晴らしい記念はないから。

便乗商法とも思える本も、書店の店頭にたくさん並んでいる。
また、スポーツの老舗雑誌「ナンバー」は、大会期間中は週刊になるという。とりあえず、買うだけは買っているのだが、まだほとんど「ナンバー」の中味を読むところには至っていない。

そんな中、WEB版「本の雑誌」の今月の新刊採点員のコーナーで、野沢尚<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=02158012&volno=0000>『龍時 01-02』</A>という本が入っていて、読んでみた。シナリオライターとしての野沢さんといえば「眠れる森」は、傑作だったと思う。サスペンスでありながら、男と女の愛、肉親の愛、そして狂気と憎しみがないまぜになって、1話たりとも見逃せないという気持にさせられた。しかし野沢さんの小説は、江戸川乱歩賞を受賞した<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3be9eb04314cb0105a09?aid=p-mittei16105&bibid=01905444&volno=0000>『破線のマリス』</A>を読んだが、それほどいいとは思えなかった。しかし、『龍時 01-02』を手に取ったのは、やはり「W杯効果」かもしれない。

無名の高校生リュウジが、単身スペインにわたり、ユースのサッカーチームに入団するところから始まる物語。
後書きを読むと、リュウジにはある意味のモデルがいるらしい。
わたしは、読みながらカズ=三浦知良選手のことを思っていた。
カズ選手は単身ブラジルにわたり、南米サッカーの度真ん中のチームでプロとしてプレーしたが、リュウジは果たしてどこまで上り詰めることができるのだろうか? そんなことを思いながら読んだ。

ちなみに、第二部の連載も予定されているそうだ。