本日の収穫と麻雀放浪記(一)

今日は、風があるせいか、昨日までよりはいくらか過ごしやすい気がする。
とはいえ、暑いことに変わりはないのだが。

仕事が早く片付いたので、原宿BOOK OFFへ。
掘り出し物といえるほどのものはなかったが、

向井敏『本の中の本』(中公文庫)
色川武大『私の旧約聖書』(中公文庫)
夏目漱石夢十夜・幻影の盾 他四編』(旺文社文庫

などを購入。

阿佐田哲也さんの『麻雀放浪記(一)青春編』(角川文庫)読了。

麻雀については、ほとんど何も知らないので、読み始めて最初に麻雀牌の絵柄と手に関する説明が出てきたときは、どうなることかと思ったが、さすがに世評も高い作品だけあって、麻雀を知らなくても、十分楽しめた。
こんなことなら、もっと早くに読めば良かったと、ちょっと後悔。

プロの麻雀士の物語であると同時に、坊や哲の成長物語であり、主要登場人物たちの恋愛小説であり、といくつもの顔を持っている。
博打にのめり込む男の心情、そういうある意味どうしようもない男に惚れてしまった女の喜びと哀しみ、男同士の真剣勝負の場で散らされる鋭い火花。
食うか食われるかというのは、こういうことなのだろう。

原作を読むはるか以前に、和田誠監督の映画を見ている。映画も非常によくできていたな、と改めて感じた。
続きが楽しみだ。