本日の収穫
今日は、蒸し暑かった。
帰宅して、ベランダから外を眺めると、いつもよりもビルの上につけられた誘導灯の赤い色が、くっきりしているように思えた。
空には、大きな入道雲。
いつもの書店に寄ったら、新潮文庫の新刊が並んでいた。
今月は、いろいろと気になるラインナップだ。
○塩野七生『勝者の混迷 ローマ人の物語』(上・下)
まだ、シリーズの第一作を読んでいないので、今日のところは見送り。
○平野啓一郎『一月物語』
これまた、先日買った『日蝕』をまだ読んでいないので、見送り。
○ヒキタクニオ『凶気の桜』
窪塚洋介主演で、映画化された作品。10月公開が決まっているそうなので、それまでには読んでみたいと思うが・・・。
来月12日に出る、村上春樹さんの新刊『海辺のカフカ』についての告知が、「今月の新潮文庫」にも載っている。
昨日、青山ブックセンターに行ったら、文庫の企画コーナーで、村上さんの作品が展開されていて、その中に黄色の文庫本大のチラシがディスプレイされていた。
さすがに、人気作家の新刊ともなると、事前のイベントもしっかり行われるものだと思った。
新潮社のHPでは、『海辺のカフカ』に関する期間限定のサイトもあがっているそうだ。
そんな中で、今月の新潮文庫から選んだ1冊は、
●中丸美繪『嬉遊曲、鳴りやまず 斎藤秀雄の生涯』
日本に本当の意味でのクラシック音楽教育を根付かせたのが、斎藤秀雄先生だ。
桐朋学園子供のための音楽教室で、多くの才能あふれる演奏家を育て、世界の桧舞台へと送り出した。
クラシックにはあまり興味のない人でも、小沢征爾さんの名前は知っているだろう。その小沢さんのお師匠さん。その生涯を描いたノンフィクション。単行本が出版されてしばらくたってから、書店の店頭で見かけて、「あ、読まなくちゃ」と思っていたのだが、いつの間にかあまり見かけなくなってしまい、購入しそびれていた。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作品、