久しぶりの浅草と焼き肉

仕事関係のお付き合いで、久しぶりに、浅草へ行った。
地下鉄を田原町で降りたので、雷門や仲見世あたりまで足を伸ばす時間の余裕がなくて、それがちょっと残念だった。
今日のメニューは、「本とさや」の焼き肉。地味めしには反するのだが、お付き合いでどうしてもパスできなかったので、久しぶりに焼き肉を堪能した。

骨つきカルビがメインだったが、生野菜(サラダ)、舌塩もおいしかった。
国際通りをはさんで、ROCXの向かい、一本裏通りに入ったあたりにある店。結構、有名らしく、満員だった。
炭火のコンロで焼くのだが、肉を焼く煙は吸い込まれるようになっているようで、さほど煙くはない。
「こんな大きな骨付きカルビは見たことない」と、参加者が口を揃えるほど一切れずつが大きな肉で、びっくりした。

それにしても、浅草の夜は早い。
10時過ぎに店をでたが、人通りが少なくて商店もコンビニと一部飲食店以外はすでに閉店している。
地下鉄銀座線も、ガラガラ。余裕で座ることができた。
かつて、江戸・東京をとおして一番の繁華街であったという浅草だが、今はあまり元気がないように感じた。

浅草へ向かう前に、いつもの書店で

中村勘太郎『歌舞伎の名セリフ 粋で鯔背なニッポン語』(カッパブックス
 バリバリの新刊。あのちっちゃくて可愛らしかった勘太郎くんが、もう20歳になったのか、と思うと感無量。しかも、こんな本まで上梓するのだから、たいしたものだ。
 こういう若手が出てくるところが、歌舞伎のすごいところだと思う。
 そして、彼等のような若手花形役者を目当てに、歌舞伎の若いファンが育って行くことが、歌舞伎を博物館に飾るのではない、生きた芸能として存続させていくのには、とても大切だ。
 なんて、偉そうなことを言うくらいなら、わたしも歌舞伎を見物に行かなくては。