頭で響く「どすこい」コール(1)

夕べのお相撲さんとお話した件で、他にお相撲さんがらみの本は何かないかしら?と、朝、起き抜けにふと考えた。すると突然京極夏彦さんの『どすこい(仮)』って、お相撲さんの話じゃなかったかしら?と思いつき、福田和也さんの『作家の値うち』で、この作品について触れられていたことを思い出し、チェック。やはりそうだった。最近出版された『どすこい(安)』は、ノベルス版。
そもそも(仮)というのを「これから出る本」的なもので見かけた時に、よくあるタイトルが決定していないための、仮タイトルという意味だと勝手に思い込んでいた。
『どすこい(安)』というタイトルをかねたくさんのサイトでみかけたおりに、掲示板に「(仮)って、正式タイトルだったんですか? そうするとこの(安)は続編かなにかですか?」と質問したのに対して「それは、同じ作品の軽装版ですよ」と教えていただいたのだった。

そうなるともう、頭の中では「どすこい、どすこい」と51chサラウンドのように鳴り響いている。夕べ、一緒にちゃんこ料理屋さんに行ったメンバーと昼ご飯を食べながら、お相撲さんの話題でひとしきり盛り上がる。昨日、仕入れたばかりの豆知識を、行けなかった人に披露しつつ、一番喜んでいたSさんの舞い上がりぶりを、面白おかしく話す。そんな話をしているうちに、わたしの頭の中ではふたたび「どすこい」コールが始まる。