それでも我が家の積ん読本は減らない(1)

雨が降ったり止んだりの、はっきりしない一日。
模様替えは、見事に中途半端なまま、疲れてしまい、今日のところは終了。
部屋は、引っ越し直後よりひどい状況かもしれない。これまで使っていた棚に比べると、圧倒的に収納量が減っているので、段ボール箱に入れたままの本の他、部屋のあちこちに”散乱”しているというのに等しい状況。

結局、圧倒的に収納量が足りないため、夕方、無印良品まで行って、追加で120センチのタイプを追加注文。”文庫本にもピッタリ”という方は、確かに文庫本をぴったりと入れられるサイズになっているのだが、何しろ高さが110センチしかないので、我が家の文庫本をすべてこの棚に収納するには、壁と言う壁にこの棚を並べても、入りきらないだろう。奥行きが狭いため、重ねるのも難しい。
そんなわけで、この文庫本サイズの棚には、今、気になっていて読もうと思っている文庫本を厳選?して入れておくことにした。

配送の人がやってくるのを待つあいだ、岸本葉子さんの『マンション買って部屋づくり』(文春文庫)を読む。境遇としてはかなり似たものを感じるのだが、あちらは売れっ子のエッセイスト、こちらはしがない・・・、というところが決定的に違うので、ある日突然思い立ってマンションを買うことなど、絶対にあり得ないわたしにとっては、読む前の予想どおり、具体的な内容は、遠い夢物語であった。
ただ、「みんなの悩み、収納問題」の章で、本をどうするかについて書かれている部分は、耳が痛かったり、頷けたり。中でも、岸本さんがたまたま読んでどきっとした内容だったとして引用している、河合隼雄さんと長田弘さんの対談『子どもの本の森へ』(岩波書店)からの引用は、わたしにとっても、どきっとするものだ。

<b>河合 本は、見えないところに入れたら、もう終わりですね。
長田 ツンドクには、読みたいけど読んでないツンドクと、もう一つ読んでからのツンドクと二つあって、ツンドクは日常その本がそこに見えていて、その本のイメージがずーっと自分の中に残ってゆくんですね。</b>