京極さん週間継続中

天気はいいが、相変わらず冷え込みは厳しい。
午前中は、仕事の打ち合わせ、午後は仕事で外出だったので、本屋には寄れず。
仕事に区切りをつけて、今日は早く帰ろうと思っていたら、Rさんから「軽く蕎麦でもどうだ?」とお誘いをいただき、Oくんと一緒にお供する。
9時過ぎにお開きとなり、地下鉄で帰宅。最寄り駅が一緒のRさんとは駅の改札口で年末の挨拶を交わして別れる。

TSUTAYAに寄ると、「ER VII」の7巻〜11巻がぜんぶ揃っていたので、まとめて借りる。新宿店だと、年末年始は貸し出し期間が長くなったのだが、通常の1週間しかないらしい。
まあ、見始めればけっきょく一気に見てしまうので、明日あたりまとめて見て返してしまえばいいことだ。

帰宅して、お湯をわかし、ほうじ茶を入れる。そして、京極夏彦さんの『魍魎の匣』(講談社文庫)の続き。
何しろ、とてつもない枚数。それでも、これを上回る長さの作品があるのだから、まだまだ驚いている場合ではない。
最近、やたらと長大な作品が多いと、半ば批難を込めていわれるようだが、京極さんの作品に関しては、どうでもいいことを書き連ね、無駄に枚数を増やしているわけではないところが、すごいと思う。
そのことは、解説を担当された作家・山口雅也氏も指摘されている。
<b>「この世に不思議なことはない」</b>
というのが口癖の、京極堂主人が、一見怪奇現象や超常現象かと見える出来事を理詰めで解決していく過程に、その事件に関わった人間への一見冷たく見えて、実は優しい眼差しが、きちんと描かれている。

『どすこい(安)』(集英社)が本棚で出番を待っている。まだしばらくは、京極さん週間が続きそうだ。