やはりまだだった『雑読系』

朝のうちは快晴だったが、昼頃に雪のようなものが舞ったらしい。昼のニュースでは秋葉原で雪が降っていると報じていた。冷え込みが厳しいので、このまま雪が降り出したらイヤだなと思っていたが、天気は回復。

午後、いつもの本屋を見回る。人文書系の平台に積んである新刊の中で、写楽の役者絵を装丁に使った本と芝居という文字がパッと目に飛び込んでくる。近付いてみると、矢野誠一さんの新刊『東都芝居風土記 江戸を歩く』(向陽書房)<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3c0d8e6d55ab70105cad?aid=p-mittei16105&bibid=02247280&volno=0000>[bk1]</A><A HREF=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4906108482/qid%3D1044426965/250-6280686-2859416>[Amazon]</A>。
東京に残る「芝居名所」を歩くという趣向の本。目次を見ていくと、歌舞伎でお馴染みの地名が並んでいる。本文をパラパラとめくると、現地の写真と舞台写真が目に入る。地図は簡略化されたものなので、実際に歩くときのためというよりは、位置関係を示すため。
版元の向陽書房というのは普段聞かない名前だが、帯やリーフレットによると大阪にある『鴈治郎芸談』や『菅原と忠臣蔵』といった、関西系の役者さんの芸談を出版している。

そしてもう一冊、先日から入荷したら買おうと思っていた金平茂紀さんの『二十三時的』(スイッチ・パブリッシング)<A HREF=http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3c0d8e6d55ab70105cad?aid=p-mittei16105&bibid=02251501&volno=0000>[bk1]</A><A HREF=http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884180070/qid%3D1044426855/250-6280686-2859416>[Amazon]</A>も同じ平台に積んであった。
こちらは「筑紫哲也NEWS23」のデスクがネットで配信していた500日間の記録。「ダ・カーポ」の井家上隆幸先生の書評を読んで、入荷を待っていた本。

ついでに、新刊の棚をいじっていた店長さんに「坪内祐三さんの『雑読系』はまだ入荷してないですか?」と尋ねると、即座に「まだ入って来てないですね。遅れているんじゃないですか?」というお答えが。
さすが、坪内さんの本を常備している店だと、感動する。しかし、何が原因で遅れているんだろう? 晶文社のHPで、遅れているのならそれなりのお知らせをして欲しいのだが・・・。