掘り出し物と巡り会った一日(2)

地下鉄で銀座に出て、旭屋書店を覗くと、これまた探していた植草甚一さんの『鬼平対甚一』(晶文社)が、1冊だけあった。どうやら”文壇特集”の棚のようで、野坂昭如さんの『文壇』や大村彦次郎さんの著作などが棚挿しと面陳、平積みで構成された一角があったのだ。それから久しぶりに6丁目の清月堂でひと休み。和菓子と玉露のセットをいただきながら、買った本をペラペラとめくってみるという、至福のひとときをすごして、帰途についた。