落語も楽し(1)

午前中から雨。冷え込みも厳しい。
昨日の睡眠時間が少なかったせいか、ちょっと寝坊してしまった。
朝、起きた時に雨が降っている休日は、なんとなくダラけてしまうのだが、今日は五代目春風亭柳朝十三回忌追善興行を聞きに上野の鈴本へ行くつもりなので、そうそうのんびりともしていられない。

念のため、3時過ぎに鈴本に電話をかけてみると、前売りで席は完売。補助席なら当日売りがあるという。
これは呑気にしていられないと思い、あわてて出かける。
久しぶりの上野広小路は、すっかり様子がかわっていて、びっくり。大江戸線ができたことで、地下鉄の駅の様子も変わってしまっていた。
鈴本へ行くと、すでに並んでいる人が4人。すべて女性だ。
その後も続々と補助席を求めて並ぶ人々がやってくる。
昼の部がはねると、予想以上に大勢のお客さんが下りてくる。
お客さんが全部はけてから、補助席のチケットが売り出される。

客席には赤い提灯などがぶらさがっていたりするのかな?と想像していたが、そんなこともなく、地味な感じ。2階の売店への通路には、生前の柳朝さんの写真が飾られている。
いよいよ緞帳が上がり、開演。明かりの入った舞台が目に入ると、華やかな気分になる。
朝之助さんの「たぬき」、音曲、五明楼玉の輔さんの「一眼国」、一朝さんの「祇園祭」、手品、小朝さんの「芝浜」で仲入り。続いて勢朝さんの「新柳朝伝」、こぶ平さんの「鹿政談」、トリは正朝さんの「蛙茶番」。