”雑読系”読書にはほど遠い

昨日とはうってかわった、好天。つい薄着で出かけてしまったら、寒くてびっくりしてしまった。

夕方、いつもの本屋を覗くが、もうひとつ”買うぞ!”という気持ちにさせてくれる本が見当たらなかった。
早めに仕事が片付いたので、久しぶりに原宿のブックオフに寄る。
単行本のコーナーは、一部棚の配置が変わっていて、ちょっととまどう。
文庫のコーナーで、関容子さんの『勘三郎楽屋ばなし』(文春文庫)、結城昌治さんの『俳句つれづれ草 昭和私史ノート』(朝日文庫)、山口瞳さんの『江分利満氏の華麗な生活』(角川文庫)、村松友視さんの『灰左様なら』(講談社文庫)などを棚から。また、単行本のコーナーでは、『日本文学全集 永井荷風集』(集英社)をみつけた。

近くのコーヒー屋で、買って来た本の中から、関容子さんの『中村勘三郎楽屋ばなし』を取り出して、読んでみる。
獅童という名前は、勘三郎さんの父上=三世中村歌六の俳名だったことを知る。
中村獅童さんは、萬屋の血を引く人なので、ここから名前をもらったということだったのか。

坪内さんの『雑読系』(晶文社)は、もうあと少しで読了。
エンターテイメント小説こそ出て来ないものの、坪内さんの好奇心と知識の幅広さに改めて接すると、まだまだ”雑読”で行こうなどとは軽々しく言えないと、痛感する。