落語を聞いても積ん読虫がうずく(1)

曇り。寒さは少し和らいでいるだろうか?
天気が悪いので、出かけるのをやめようかとも思ったが、このまま家にいると、自堕落モードにずんずん入って行きそうなので、思いきって出かけた。

お目当ては小朝さん、花緑さんが出演される新宿・末広亭の下席夜の部。
このところの地下鉄の友・小林信彦さんの『コラムは踊る』(ちくま文庫)が、残りページわずかになっているのが不安だったが、なんとかなるだろうとタカをくくって出かけたのだが、行きの地下鉄の中ですでに読了。
活字中毒者の悲しいところで、帰りに読む本がないのは耐えられず、紀伊國屋本店に行く。

以前は1階が雑誌売り場だったのだが、最近は文芸書が1階に移動、雑誌は2階になっている。
1階をうろうろするも、もう一つなので、「本の雑誌フェア」開催中なのを思い出し、2階に上がる。
坪内さんのお薦め本があったら買おうと思っていたのだが、POPはあるものの肝心の本がない。「在庫につきましては、お気軽にお問い合わせください」とただし書きがついているが、あまりにシブい本すぎて、ご遠慮申し上げてしまった。
松田哲夫さんの『編集狂時代』があったので、平積みの山の下の方から抜く。
珍しく売り場が混み合っていないので、せっかくだから文庫もチェックしようと思い立って一巡するが、目新しいものは見つけられず。
最後に、ふと見た棚に、岩波文庫のリクエスト復刊が並んでいて、『役者論語』、『本朝廿四孝』、徳田秋成『或売笑婦の話・蒼白い月 他七篇』の3冊を選ぶ。これで、安心。