地味めし破りで探求書に出会う(1)

今日は、朝からいい天気。あわてて洗濯。

夜は、久しぶりでというか、なくなったと思っていた香妃園で食事。飛び込みの打ち合わせが終わったのが、8時30分すぎ。それから「軽くメシでも」と言われて、ゴソゴソとやっているうちに、10時近くなっていた。
香妃園は、かつて六本木の交差点近くのボロっちいビルにあったのだが、ビルが建て変わったため、なくなったとばかり思っていた。新しい店は、瀬里奈の近くのビルの2階。相変わらず鶏そばは美味。初めて食べたカレーもおいしかった。そば屋のカレーの中華料理版という感じだろうか。
11時過ぎに解散。せっかくだからと、青山ブックセンター六本木店に寄ってみる
ことに。

雑誌売り場は変わっていないのだが、奥の中2階?の売り場の配置がかなり変わっていて、びっくりした。特集コーナーで、小林信彦さんが編集したキネマ旬報版の『テレビの黄金時代』と高平哲郎さんの『あなたの想い出』(晶文社)を見つけた。これは、普通の書店で見つけられない本になってしまったので、迷わず購入決定。続いて文庫の棚では、黙阿弥の『忍ぶの惣太・縮屋新助』(岩波文庫)と矢野誠一さんの『大正百話』(文春文庫)を抜く。黙阿弥の方は、紀伊國屋本店では売り切れたのか見当たらなかったし、『大正百話』も探していた本だ。
それから、2階の芸術・芸能関連の棚を見て行く。ここにはいろいろと気になる本があったのだが、宮川一夫さんと淀川長治さんの『映画の天使』(発行 パンドラ 発売 現代書館)を選ぶ。これは、初めて見る本。宮川一夫さんは、「雨月物語」や「無法松の一生」、日本生命の子犬のCFなど、印象に残っている作品の撮影監督だ。
1階に降りて、文芸書などのコーナーを見て行く。ここも棚の中身の配置が変わっていた。四方田犬彦さんの『大好きな韓国』(ポプラ社)が平台に積んである。
さらに、福田和也さんの新刊も。しかし、これらはいつもの本屋で買おうと思っていたので、今日のところは見送り。
レジに行って会計をしてもらっていると、文藝別冊「森茉莉 天使の贅沢貧乏」が視界の隅をよぎる。ついつい「これもお願いします」と差し出してしまった。
店員さんの仕掛けた罠に見事にハマってしまった感じ。
ああ、久しぶりに新刊本屋で本をたくさん買ってしまった。