3日ぶりに本を買う

朝から今にも降り出しそうな空模様で、冷え込みも厳しい。昼すぎから小雨が降り出す。

帰りに、いつもの本屋を見回り。昨日は見回りにすら寄れなかったので、今日は買う気満々だったはずなのだが・・・。
気になる単行本はいくつかあるが、なかなか踏ん切りがつかない。
文庫本では、文春文庫の新刊が並んでいる。
菊池寛の『無憂華夫人』、山本夏彦さんの『完本 文語文』、『松本清張の世界』、斎藤明美さんの『高峰秀子の捨てられない荷物』、井上ひさしさんの『樋口一葉に聞く』など、今月の文春文庫はなかなか捨てがたいラインナップだ。しかし、先月の反動でどうもこれまた踏ん切りがつかない。
結局、坪内さんが解説を書いている浅草キッドの『お笑い 男の星座』だけを拾う。

新書コーナーからは、赤坂治績さんの『ことばの花道 ー暮らしの中の芸能語』(ちくま新書)を選ぶ。
著者の赤坂さんは、元「演劇界」の編集部にいらした片で、最近は演劇評論家として、歌舞伎を中心に活動されている方だと、著者紹介にある。
目次を見て行くと、今でも日常的に使っている言葉で「そういえば、歌舞伎の用語だな」というものが、シチュエーションごとに分類されている。
どれも一応知っている言葉なのだが、改めて勉強してみようと思う。

その他に、山と渓谷社から最近出た『良品活力』という本も購入。
手ぬぐいやのれん、ざぶとんといったものから、包丁、やかん、洗面器、はてはストーブまで、日常生活に欠かせない道具やモノの美しさと、それを身近に置く楽しさを見直そうという内容だ。
眺めているだけで楽しい。が、それだけでは済まずに買い物に行きたくなるところが、この本の欠点。