南座三月大歌舞伎(1)

このところ、朝は鼻水・鼻づまりで目が覚める。それも、5時台とか6時台前半なので、ついつい二度寝をしてしまうことが多い。今朝もそんな感じだった。
朝からとても穏やかないい天気なので、洗濯。その後、自転車で家を出る。
とにかく午前中はくしゃみと鼻水が止まらず、今シーズン初の抗ヒスタミン服用。これを飲んでしまうと、症状は抑えられるのだが、喉の乾きと眠気がひどくなるので、なるべくなら飲みたくないのだが・・・。

案の定、午後からずーっと眠気が続いている。
京都行きのてん末を書こうと思っていたのだが、思考能力はいつもに増して、著しく低下。ということで、簡単に歌舞伎見物の感想だけ。

22日は夜の部「源氏物語」を見た。新之助さんのセリフがわたしにとっては、とても違和感のあるしゃべり方だった。周囲の役者さんたちが、皆さん”歌舞伎”的セリフまわしのため、余計気になった。セリフという点でいうと、菊之助さんのカンの声も気になる。あまりに高い音域を使い過ぎているように思うのだが・・・。
姿は新之助さんも菊之助さんも抜群に美しい。福助さん・芝雀さんは、どうもわたしの好みではないと前々から思っていたが、やはり今回も、口跡も演技もダメだった。役者さんでは、松助さん・右之助さんの公家が、仕どころは少ないがいい味を出していらしたと思う。三位の中将の正之助さんは、久しぶりで白塗りの二枚目系の役を拝見したが、お兄様の萬次郎さんとお顔が似ていて、やはりご兄弟だなと感じた。セリフの歯切れがよいのは、いつも通り。
幕切れで、新之助さんの光源氏が明石の姫君を抱き上げるところを拝見していて、歌舞伎座新之助さんの初お目見得の舞台「源氏物語」を拝見した時のことを重ねあわせてしまった。幼い春宮役だった新之助(本名での出演)さんが、父・團十郎(当時・海老蔵)さんの光源氏に抱き上げられたシーンが印象的で、その新之助さんが立派な若手役者となり光源氏を演じるようになられたのだな、と。
芝居全体を振り返ると、暗転を多用した演出が集中をそぐような気がする。