5月22日の”日記”の訂正

拙宅の掲示板に、かねたくさんより頂いた書き込みを拝読して、わたしの大いなる勘違いが発覚いたしました。

里見とんの「俄あれ」を『滝田ゆう 名作劇場』で読んだとばかり思っておりましたが、実はこれは、北村薫さんの<b>『謎のギャラリー 謎の部屋』</b>(新潮文庫)に収録されていたのを読んだのでした。『滝田ゆう 名作劇場』には「俄あれ」はありませんし、多分、滝田ゆうさんは「俄あれ」を描いてはいらっしゃらないのではないかと思われます。

「俄あれ」を今回『初舞台|彼岸花』で、改めて読みはじめた時に、なぜだか滝田ゆうさんのあの独特の絵面が、頭に浮かんできたもので、てっきり『滝田ゆう 名作劇場』が初読だと思い込んでしまったのでした。

そんな方はいらっしゃらないとは思いますが、『滝田ゆう 名作劇場』を買いに走ってしまった方がいらっしゃいましたら、ここにお詫びを申し上げます。でも、『滝田ゆう 名作劇場』には木山捷平「苦いお茶」、永井龍男「名刺」、山口瞳「声」、山川方夫「夏の葬列」などなど、シブい小説がたくさん収録されておりますので、お買い上げになっても損は無いかと・・・
(別に、講談社のまわし者ではございませんが)。

何はともあれ、わたしの浅はかな思い込みを、ここに訂正してお詫びを申し上げます。また、この間違いに気が付くきっかけを下さった、かねたくさんに心から御礼申し上げます。