一気買いは似合わない、暮しの手帖の本たち(1)

なぜか、このところ「暮しの手帖」と暮しの手帖社から出た本が気になっている。そもそもは、<a href=http://www.on.rim.or.jp/~kaf/>ふじたさん</a>の「日々雑記」や「シブい本」あたりの影響なのだが、やはり、戸板康二先生の<b>『歌舞伎への招待』正・続</b>が、「暮しの手帖」第一世紀に連載されて、それを暮しの手帖社から単行本にまとめて出版したということを知ったのが大きい。

青山ブックセンター本店で、花森安治の<b>『一銭五厘の旗』</b>を見かけて、何回も手に取って眺めている。先日は実家で、本棚の奥の方から戸板先生の『歌舞伎への招待』正・続を、文字どおり発掘した。また、最近ふたたび通いはじめた銀座の教文館の2階奥に、こぢんまりとした暮しの手帖のコーナーがあることに気付いた。こうしたことは、大げさに言えば、運命のようなものだと思う。

だからといって、現在も出版されている「暮しの手帖」を買っているかといえば、そんなこともなく、三百号記念の号を入手したのも、つい先日の青山ブックセンターでのことだ。