立川談春独演会

今日がわたしにとっては3回目の、立川談春さんの独演会。
演し物は、「へっつい幽霊」と「小言幸兵衛」。

今日は、マクラが短め。「先月来てくださったお客様には、ご迷惑をおかけしました。『品川心中』、上下で95分というのは、いくらなんでも、やり過ぎです」とノッケにおっしゃっていたが、95分がアっという間に過ぎたのだから、全然いいのに、というのがわたしの感想。

「へっつい幽霊」は、先日お台場寄席でやったら、まったくウケなかったということで、「お客が悪いのか、俺の芸が悪いのか、確かめてやる!」というフリがあって始まった。
最初に道具屋から竃を買って行った客とのやり取りが、まず面白い。そして、1円付けてくれるというので、その幽霊が出る竃をもらってきた渡世人と、生前は左官だったという長兵衛とのやり取りがまた、一層おかしい。

仲入り前は「もう一席と思っていたけど、たまには雑談もいいでしょ?」ということで”雑談タイム”となる。壷振りの作法について。「こんなこと、お客さんに教えてどうするんだ?」とおっしゃりつつ、壷振りの正しい型を教わったということで。特におかしかったのが「踊りをやってる奴は、やっぱり形が綺麗なんだそうです」というところ。まあ、ありそうな話ではありますが・・・。

「小言幸兵衛」は、知っているようで今日聞いて「ああ、そういう噺だったんだ」という落語初心者のわたしである。