半襟付けに初挑戦

この週末は、歌舞伎と落語三昧。せっかくなので、二日ともきものを着ようと思っている。
そこで、初めて長じゅばんに半襟を付けてみた。

すでに何回かきものやきもの仕様のゆかたで外出していたのに、半襟つけ未体験だったのは、すでに白の半襟がついている半じゅばんを着たり、半襟がつけてある美容襟というグッズを利用していたからだ。

きものの着方について書かれた実用書や、きもの好きの方が運営されているサイトを拝見すると、この半襟付けというのが、結構、面倒くさいものらしい。
洋服しか着なかった時は、ボタンでも取れない限り、裁縫箱のふたを開ける機会はなかった。ところが、きものを着ようと思ったとたんに、まず既製品の長じゅばんの袖幅・袖丈・身丈が合わないため、きものを着るためには、これを何とかしなければならなくなった。
そこで、ちょっとしたお直しの仕方が載っている本や、お店の方に教えていただいた知識を総動員して、なんとかサイズ直しはできた。正しいやり方では無いのだろうが、まあ、着ることはできる程度にはなったので、今のところは良しとしている。

サイズの直しは、一度やっておけば、当分そのままでいいのだが、半襟付けの厄介なところは、ほぼ、きものを着るたびにしなければならない点らしい。
きものの襟を極端に汚さないようにするために、下着の襟に取り外しが簡単なように別布を襟として重ねるものが、半襟。だから、頻繁に取り替えないと、汚れが落ちにくくなるし、見た目も美しくない、ということらしい。

もちろん。きものとの取り合わせを考えて、いろいろな色柄の半襟をかけて、おしゃれをすることも可能。一枚の長じゅばんでも、半襟を付け替えることで、何枚かのきものに対応させることができるのは、洋服感覚ではちょっと理解しにくい点かもしれない。

で、初挑戦の半襟付けは、時間こそかかったが、思ったほど大変ではなかった。もっとも、しょっちゅうこの作業を繰り返すことになれば、面倒な作業になるだろうことは、想像がつく。それでも、きものを楽しく着るために欠かせない作業だとしたら、案外、楽しめるのではないだろうか? 面倒な時は、便利なグッズを利用するという逃げ道さえ用意しておけば、いいのだから。