「木村伊兵衛と土門拳」

午後の仕事を午前中にさっさと片づけて、午後、朝日ギャラリーの「木村伊兵衛土門拳」に行く。部長も外会議でお留守なのをいいことに・・・。
この二人って、意外に被写体には共通点があったりするのに、写真の雰囲気は全然違うんだなぁ、ということを改めて感じた。つい、図録も買ってしまった。
一旦、職場に戻って、夕方のお仕事。
帰りに、いつもの珈琲店に寄って、買って来た図録を眺める。やっぱり生の写真の方が、ディテールまでじっくり見られていいなぁ。今回、面白かったのが、同じ人物を撮った二人の写真の対比。高峰秀子とか、谷崎潤一郎久保田万太郎の写真を見ていると、それぞれのアプローチの仕方の違いがはっきりわかる。どっちもいいなと思う。
そして、モノクロ写真の語りかける力強さに、うたれた。モノトーンの陰影からそこにない色が立ち上って来るような感じ。映画とか記録フィルムもそうだけれど、モノクロって、かえって見る側の想像力をかき立てる部分に魅力を感じる。