なかの℃2日目@中野芸能小劇場

昨日に続いて「なかの℃」に行った。今日と明日は、真打ちの皆様がテーマに沿ったネタで競演!という趣向。
口開けは、寒空はだかさん。噂はいろいろ聞いていたけれど、生の高座は初めて。いやー面白かった!です。ちょっと脱力系のスタイルと、口三味線ならぬ、口ギターと歌で、笑わせていただきました。仲入りの時に、CDも買ってしまいましたよ・・・。今日のテーマは「お江戸は廻る」ということで、江戸の地名が鍵となるネタばかり。それにちなんで、はだかさんは「東京タワーの歌」を熱唱。「耳には残るけど、心には残らない歌です」というフレーズが、妙に良かった! すぐそばの席に座っていらした師範代と、思わず「いいよね、このフレーズ」とにんまりしてしまいました。
三太楼さんの「義眼」、初めて聞いたネタだけど、奇想天外な落語らしい噺で、やり方によっては、充分イケるネタなのでは?と思いましたよ。三太楼さん、またどこかでやってくださいね〜。それにしても、マクラのしくじり噺、面白すぎです。権太楼さまが、弟子のために打って出たパフォーマンスに、そう返しますか?というリアクション。「本当に、怒ってるじゃないか!」という権太楼さまの一言が、絶妙でした。
三太楼さんが高座を下りると、洋楽のBGMに乗って、「お水野」という名札をぶらさげた、怪しげな迷彩服の男性が登場。「どこかで見たことある人だよなー」と思ったら、圓馬さんでした。水野晴夫のつもりだったらしいんだけど、高座から去る時に「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」って、それは違うでしょう! あの怪しい人が座布団返すというのがまた、シュール過ぎでした。
喬太郎さんは「粗忽の使者」。マクラにうってつけの、本日の前座さんの失敗談を披露。三太楼さんが「楽屋のお茶が、名前入りの紙コップで出される」という話題をすでにフっていたので、どうするんだろう?と思ったら、そう来ましたか!というところに。ここまでに出たネタをおかずに入れながら、途中で「だからこういう古典は苦手なんだ」なんて言うのが、また、おかしい。池袋もそうだったけど、なんか古典をやることに、照れみたいなものがあるのかなぁ、喬太郎さんって。
柳好さんの高座が終わった後、またまたBGMが流れて「ええ、また出てくるの?お水野?」と客席が思ったら、やっぱり登場した。もうちょっとネタを練っていただけると、楽しめたかも〜、お水野。
主任は、駿菊さんで「黄金餅」。あの道中付けをちゃんとやらなかったのは、ワザとなんだろうか? どうも「黄金餅」は志ん生師匠と談志師匠のCDで、結構聞いてしまっているので、気になった。
いやはや、それにしても、扇辰さんに続き、三太楼さんにも、身元がワレておりました。もしや、この日録などご覧になっても、落語初心者の戯言と、笑い飛ばしてださいませ・・・。明日は、扇辰さん、平治さんも登場!ということで、個人的には嬉しいな〜!の番組です。そしてお水野があまりにも印象的だった圓馬さん、どんな高座を、しかも「桑名船」!これまた楽しみです。
そういえば、今日はO先生のお姿も、客席でお見かけしましたよ。
来年に向けての希望。できたら、毎日、色物を途中に入れていただけると、嬉しいなぁ・・・。「だから、お水野いれたじゃない!」とおっしゃるかもしれませんが・・・。紋ちゃんの曲独楽とか、仙三スペシャルとか、なんかそういうのが見たいです、途中で・・・。