柳家紫朝の会@国立演芸場

年に一度、紫朝師匠の演奏会。ゲストも、こぶ平さんと扇橋師匠ということで、とっても楽しめかつ、感動しました。
こぶ平さんの「四段目」、以前にどこかで聞いたことがあった気がするけれど、やっぱりこういう子供が主役の噺って、ニンに合ってるし、いいんじゃないでしょうか。マクラの海老さま(当時はまだ新さまだったそうだが)との対談の話も面白かったし。そういえば、以前に聞いた「抜け雀」も結構好きでしたよ、こぶ平さんの。
扇橋師匠は、いつもとまったく何も変わらないのだけれど、客席は爆笑の渦! かわいいじいちゃんぶり全開でした。ネタは扇橋師匠が寄席でもよくかけている「道具屋」。途中まででタコの歌を歌って下りちゃったけれど、それがまたいいんですねぇ、扇橋師匠の場合。
紫朝師匠は、「婦系図 ゆしま」と「粋曲」。「ゆしま」を聞いているうちにジーンとしてしまいました。御頭がタテ三味線だったら、言う事無しだったのですが・・・。
「粋曲」は、小菊さんと。紫朝師匠は、都々逸や「明烏」、「ダンチョネ節」などを弾き唄いの後、「両国」。CDにも収録されているけれど、生で聞くのは二度目。紫朝師匠の「両国」は格別でした。
というか、すべてが格別。自在な節回しと美声を、もっと聞きたかった・・・。都々逸も、色っぽくて、洒落ていて「ああ、こういうのが都々逸なんだなぁ」と改めて。