立川談慶真打昇進披露の会@横浜にぎわい座

さすがに、真打昇進のお披露目の会なので、BGMは出囃子集?だった(笑)。談志師匠もいらっしゃることだしね。
何を勘違いしていたのか、今回はすんごい前の方の席で、ちょっと焦った。でも、談志師匠の高座を間近に聞けたので、よかったけど。
開口一番は風吉さん。さわやかな少年(でも、そろそろ20代なんじゃないかな?)、と噂に聞いていたが、袖から登場すると、あちこちから「あら、カワイイ!」というヒソヒソ声が聞こえてきた。外見は、えなりくんタイプとでも申しましょうか・・・。ネタは「小町」。正面からきっちりとネタに取り組んでいるなぁ。思わず応援したくなるタイプですね。
続いては、志らくさん。志らくさんの高座を聞くのは、いつ以来かなぁ? やはり立川流一門会かなにかで聞いて以来。マクラで笑志さんのことにちょっと触れていた。ネタは「松竹梅」。志らくさんらしい。
そして、談春さん。志らくさんがなぜさっさと高座を下りたのかについて、真相を暴露?(笑)。そして、自分も緊張しているとも。志らくさんが十八番のネタをかけたので、わたしもと言って「替り目」を。これは、談志師匠との親子会で演じて、談志師匠からお墨付きをもらったネタだものね。おかみさんと旦那のやり取りが、相変わらず絶妙。おでんのタネの件りで、おかみさんに好きなものを言わせるのは、今回は省略。最後の、旦那が独りになったと思って、つい本音をしゃべるところは、ほんと上手いなぁと思う。
仲入りはもちろん談志師匠。早く着いちゃったので、前座から聞いていたが・・・といった話題から、比較的すんなりネタに。「最近は、あまりやらないネタをやることにしている」とおっしゃったので、何が聞けるのかなぁ?と思ったら「蝦蟇の油」だ。前に、独演会でマクラ代わりに蝦蟇の油売りの口上のところだけを聞いたことはあるのだけれど、ネタとして聞いたのは初めてかも・・・。独演会とは客層が違うと思ったのか、言い立ての途中で「これを覚えといてね。あとで、これのパロディーが出て来るから」というワンポイント解説?も。そして、落げまでいってから、英語版、ハングル版の口上をやってくださる。そういえば、談笑さんはスペイン語を入れてたけど、談志師匠の英語版がお手本だったのかしら?
仲入り後は、口上から。談春さんが司会で、志らくさんがまずお祝い?を述べるのだけれど、談春さんと志らくさんのコンビが絶妙。さすが「立川ボーイズ」! そして談志師匠の挨拶。一通り話されたあと、昔の口上をやろうか?と言って、型通りの口上をやって、談志師匠の音頭で三本締め。最初の「いよぉ〜」は「本当は声が続く限り伸ばすものなんだそうですよ」と談志師匠。またひとつ勉強になりました。
一旦、暗転幕を下ろして、お囃子さんがつないで、幕が上がったところで、出囃子は「中の舞」。口上の時に、談春さんが「談慶くん、今日は、家元の十八番に挑戦するそうです」と紹介していたけれど、何を???と思ったら、なんと「らくだ」だった。そういえば、談志師匠の「らくだ」は、生で聞いたことないんだよなぁ。細かい入れごとでオリジナルかな?というのも入っていたけれど、もっとハジけた「らくだ」になるのかと思ったので、ちょっと意外だった。