『凶笑面』

異色の民俗学者・蓮杖那智と助手の内藤三國が、フィールドワークに行くと、その先々で血なまぐさい事件に巻き込まれ、民俗学的謎の解明と事件の真相究明をするというのが、『凶笑面―蓮丈那智フィールドファイル〈1〉 (新潮文庫)』ストーリー。民俗学にあまり詳しくない人間でも、要点を捉えた簡潔な説明が、うまくストーリーの中に取り込まれているので、読みやすい。
途中、謎の元骨董商の女性が登場するのだけれど、どうやらこの女性が、北森の別シリーズの主人公らしいことを、解説を読んで知る。
さぁ、次は『狐罠 (講談社文庫)』だ。