『知られざる芸能史 娘義太夫』

明治勉強の続きで、持ち歩き本は『知られざる芸能史 娘義太夫―スキャンダルと文化のあいだ (中公新書)』。明治の文人たちと娘義太夫との接点がいろいろと出て来て、またまた読みたい本が増殖中。時雨さんの『近代美人伝』を読んだだけでは、よくわからなかった竹本綾之助のカムバックの背景も、これを読んでわかってきた。あと、綾之助の経歴(実は、小土佐も)が、定説とされていたものが間違っていたことが指摘されている。
ちなみに、著者の水野悠子さんの略歴を拝見したら、その昔お会いしたことがあるはず、ということが判明。そういえば、そうか、あの方は水野さんとおっしゃったなぁと思うが、お顔は覚えていない。もちろん、あちらが覚えておられるはずもなく。ただそれだけのことだ。