『今日の買い物。』
持ち歩くのは1日で挫折して、家読み本となったけれど、アっという間に読了。わたしはここまで、買い物にストイックにはなれないけれど、こういう人のこういう買い物哲学?は好きだなぁと思った。どんなに美味しくて気に入った食べ物でも、敢えてお取り寄せはしない、物産展で出会っても買わない、憧れの店があってもおいそれとは行かない、etc。そういう姿勢を時として崩したことを、告白されているけれど、それにはそれで理由があって、一生懸命いい訳をされているのが、微笑ましい(生意気な言い方で、申し訳ない)。
あんまり本の話題は出て来ないのだけれど、実は古本をかなりお持ちで、愛着を持っているばかりでなく、ちゃんと読んでいらっしゃるんだろうなというのが、時折ふっと顔を出す本の話題で、感じられた。単に物欲を満たすための買い物じゃなくて、それぞれの買い物の背景が感じられるのが、ステキだと思った。これは、古本について坪内さんが書いたものを読むのと、共通の感覚がある。洋物ばっかりじゃなくて、和菓子もあれば、歌舞伎役者の手拭いもあり、といったあたりがわたし好みであった。
- 作者: 岡本仁,岡本敬子
- 出版社/メーカー: プチグラパブリッシング
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
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