”辛口”と”悪口”

某Webマガジンのコラムを読んで、朝からなんかいやーな気分。好き嫌いは個人の感情だから、別に公の場で「嫌い」とおっしゃるのは否定しない。だけど、その後がイヤだな・・・。プロの物書きだとか評論家だとおっしゃるなら、感情論じゃなくて、論理的にどこがダメなのか、読者にわかるように書いて欲しい。少なくとも、今回の記事の内容だと「なんかあったのかなぁ、この筆者と「嫌いだ」と書かれた人の間には」という個人的な経緯を想像するしかないんだけど・・・。もともと、この筆者の方には、そのお書きになったものの”お世話になった”ので、あんまりこういう文章を書いて欲しくないなぁ。”辛口”と”悪口”をはき違えていらっしゃいませんか? 
そういう意味では、坪内さんの”ワルクチ”は、芸があって、思わずクスリとさせられる。そこには坪内さんの感情だけでなく、論理的な相手の欠点の指摘があって、ちゃんと笑えるような言葉を使っているから。とはいいながら、実は坪内さんを嫌いという人は、そういうところが嫌いなのかもしれないけど。
だから、わたしが今朝不快になった筆者の文章も、実は、最近のその方のいろんなことが、ちょっとなぁと思っているせいなのかもしれないけど。でも、ちょっとなぁと思うきっかけも、やっぱりお書きになったものの、それって”辛口ならぬ悪口じゃないですか?”という記述だったような気がする。とにかく、素人ならいざ知らず、評論家だか作家だかとして原稿料をもらって書くプロの文章なんだから、もうちょっと書き方があるんじゃないですかぁ?と思ってしまったのだ。