立川談志一門会@北とぴあ さくらホール

トランプな人々の様子を観察していたら、開演ギリギリになってしまった(笑)。でも、二番が入る前には着席していたけれど。

仲入り

  • 談笑「片棒・改」(コメント欄でかねこ様よりご教示いただきました)
  • 談志「へっつい幽霊」

志の吉さんは、お久しぶりです。季節にぴったりの「初天神」。飴屋の件りまでで落げていたけれど、ご自分なりの工夫があちこちにあって、楽しめた。ぼちぼち、独演会なりを聴きに行ってみようかな?というところなのだけれど、なかなか機会を得ず。そういえば、出囃子が「こんぴら船」で、ちょっとびっくり。前からそうだったかしら?
志の吉さんに続いて「鞍馬」が始まり、エ、もう談春師なんだ・・・と。ま、仲入りだといえば、そうなんだけど。ホリエモン・アネハ物件ネタという、時事ネタで客席を湧かせておいて、江戸っ子を詠った狂歌ですーっとネタに入ったのだけれど、「こっから落語ですよ」なんておっしゃる。オオ、「三方一両損」? と思ったとたんに、金さんが財布を拾って、やっぱりの「三方一両損」であった。都丸師匠の会の時よりも、ちょっとディテールがふくらんでいたかな? しかし、あの啖呵は何度聴いても気分がいいもんだ。
仲入りで、談志師匠の手拭いでも買おうかなと、物販コーナーに近づこうとしたのだけれど、人がたくさんいたので「ま、いいっか」とあっさり撤退。
クイツキは、談笑師匠。こういう時でもないと、談笑師匠の落語はなかなか聴く機会がないなぁ。あの発想と展開力はスゴイなと思うのだけれど、いかんせんエグい方に向かって行くので、どうも独演会なんかには足が向かないのである。三兄弟の長男・金がゲイで、三男・鉄が死に方を父親にレクチャーするなんていう「片棒」、今まで聴いた事もないもんなぁ。やはり、わたしは「とんでも落語会」には行けそうもない・・・。
そして、談志師匠登場。なんとなく、お顔の色艶がもう一つだな、と思ったら、風邪をひいてしまって、調子がよくないとのこと。「こういう季節に『芝浜』をやったら、どうなんだろうと思うんだけどね」と言いつつ、小咄をあれこれ、そしてネタは「へっつい幽霊」に。へっついの説明をしようとして、「へっついは、へっついなんだよ」と。そこで説明されても、わかんないヤツは、やっぱりわかんないんだから。熊さんがお化けに「出て来い!」と言うところ、お化けがサイコロを振るところ、勝負に負けてショボンとするお化け、どれも最高であった。ご本人としては、やっぱり不満だったようだけれど、なんというか、力が脱けた感じが、それはそれでいいと思うのだけれど・・・。