『役者馬鹿』

今夜から、家読み本は花柳章太郎『役者馬鹿』。モノクロながら、舞台写真やふだんの姿など、写真もたくさんあって、嬉しいなぁ。久保田万太郎が亡くなった時の追悼文と思われるものや、新派の女優についての思い、旅行の想い出なども。「柳家三亀松」という項があって、三亀松師匠との思い出が綴られている。三亀松師匠の四十年記念講演が大阪であった時に、お祝いに出演して、三亀松師匠の三味線で、都々逸を唄ったとある。その文句は

花の舞台で手をとり合って泣いて笑った四十年

というもの。
他にもいろいろと、思わず笑みがこぼれるような”ちょっといい話”が満載。