三遊亭白鳥 柳家喬太郎 二人会@イイノホール

喬太郎師匠の「子別れ」、どっかで聞いてるよな〜と、途中で思い出したのだけれど、それがいつだったのか思い出せなくて、亀ちゃんがおっかさんに叱られる件りまで来て「そうだ、あの時だ!」と思い出した。そう、去年の8月、笹塚でS太楼師匠との二人会の時だった・・・。あの時は「玄翁を仕込み忘れた」と終わってからご本人が気にしていらしたけれど、一緒に聞いていたKさんともども、「ぜんぜん、気になりませんでしたよ」と申し上げた記憶が(たしかに、落げ近くになって、仕込み忘れたというのに、ご本人が気付いたのはわかったけど 笑)。玄翁がなくても、このネタ、充分成立しているし、むしろ、今では死語になってしまっている「玄翁」を出すよりも、すっきりしていいんじゃないかな?と思ったのだった。そして、今回、またしても玄翁を抜いたということは、確信犯だな!と思ったら、案の定。
ともすると、泣かせるネタに終始しがちな「子別れ」を、これだけ爆笑ネタにした上で、最後の鰻屋の件りで、ホロリとさせる喬太郎師匠の「子別れ」すごかった!! 爆笑ネタにできた要因?の一つに、白鳥師匠の「鬼ころ沢」があるのだけれど(笑)。喬太郎師匠が、白鳥師匠のネタに要所要所で突っ込みを入れて行く。これが、非常に効果的で、この日のテーマ「コンビ」は、こういうことだった?と思ったほど。
こまっしゃくれた亀ちゃんに、談志・志の輔親子会の時の、談志師匠の「子別れ」をふと思い出した。あの亀ちゃんに負けず劣らずの、見事な亀ちゃんだったなぁ・・・。
白鳥師匠の「鬼ころ沢」は、初めて聞いたネタ。「鰍沢」に似てるな〜と思ったら、「鰍沢」を下敷きにしたネタと、喬太郎師匠がマクラで言っていた。もう、ヤバいネタ満載で、とてもここには書けない(笑)。白鳥師匠自身も「絶対に、自分のBlogとかに書いちゃだめ」と言っていたけど・・・。とにかく、爆笑しっぱなし。そういえば、久しぶりに動物が出て来ないネタを聞いたかも(笑)。
順子・ひろし師匠は、いつもの寄席のネタなんだけれど、ちゃんと会場の大きさに合わせていらして、その辺がサスガ!という感じ。ひろし師匠の歌、お二人のダンスといったいつもの見所もきっちりあったけど、下り方がいつもと違っていて、客席は一瞬???に包まれ、その後、爆笑というものであった。ひろし師匠も80歳を超えていらっしゃるそうだけれど、まだまだお元気で、楽しい高座を拝見させていただきたいものだと、改めて思った。