「五郎」と「越後獅子」

三味線の稽古をしてから、太鼓の稽古。太鼓は、楽器を持っていないので、音を出す稽古ができない分、時間を気にせずに稽古できるのではあるけれど、太鼓を実際に打つわけじゃないから、果たしてどこまで稽古になっているのか?
「五郎」は、とにかく覚えた手を忘れないよう、掛け声まできちんと間に入るよう、復習。まだ、三味線の手につられた掛け声になっちゃうので、そこを直すべく・・・。
越後獅子」は、教えていただいた細撥の扱い方を思い出して、とにかく撥を振る練習。それから、「ヲロシ」「頭」「地」の手を覚えるための稽古。唱歌を唱えながら、手も動かす。「越後獅子」は、長唄のお稽古に行っていた頃、後半の「晒しの合方」あたりからはお稽古していただいていたのだけれど、前半も自分でさらってみたりしていたので、曲はなんとなくは頭に入っている。
ただ、手持ちの音源は、お囃子のお流儀が違うので、あまりそれを聴くと、違う手とごっちゃになりそうなので、自分でなんとか三味線を弾いて、曲の構成を覚えておかなくては・・・。三味線のどこに、太鼓の手が当るのかっていうのも、太鼓を打つ時の大事な目印になるのだから・・・。
先日の稽古で、先生から「耳だけだとしんどいから、僕はもう、目の前に譜が浮かんでくるぐらい書きました。書くっていうのも、いい勉強になりますよ」というアドバイスをいただいた。お稽古に伺うようになった最初から、自分で太鼓の唱歌を書いたり、三味線の譜を書いてみて、そのどこに太鼓の手が当てはまるのかを書いて確認したりしたのは、間違ってなかったんだ。
結局、ちゃんと譜に書ければ、ある程度太鼓の手が頭に入ってきたっていうことだな、と何度も譜を書き直しているうちに、わかってきた。最近、字を書くということをあまりしていないけれど、やはり、書くというのは、覚えたり分析したりするのには、大事な作業ということなんだな・・・。