巣鴨4丁目らくご@studio4

10日ほど前に、急に決まった、志の輔師匠の不定期独演会。
キャパ80人という、普段では考えられない、贅沢な空間で、志の輔師匠の肉声の落語を聴くことができます。
風邪をひいたのが、まだ治っていらっしゃらないそうで、そんなことを客前で話されるのも、この会ならでは、でしょうか?
ここに限らず志の輔師匠の会は、前座のお弟子さんが一人上がって、志の輔師匠が2席というのが定番ですが、トップバッターのめんそーれさんが下りても、また「前座の上がり」が・・・。
続いて上がったのは、志の八さん。珍しいなぁと思ったら、後で志の輔師匠が「あまりいいことじゃないけど、寄席で毎日落語をしゃべれるわけじゃないので」という意味のことをおっしゃってました。
志の輔師匠は、恒例の社会情勢の話をいろいろとなさって、さて噺はなんだろう?と思ったら、このところよく演っていらっしゃるらしい「千両みかん」。つい先日、放送で見たばかりだったけれど、相変わらず番頭さんが大活躍! この番頭さん、好きだなぁ・・・。
仲入りをはさんで、スクイーズ☆ハジキーズのお二人が登場。「都鳥」の前弾き+佃の合方、三味線の説明、「勧進帳」の滝流しを演奏。このお二人、微妙に話が噛み合ないところが、自然の魅力です。
志の輔師匠は「何をやるか、まったく決まらないまま、ここに座った」とおっしゃって、しばらく、四方山話。いよいよ始まったのは、聴いたことのない噺だけどおじいさんが「もう半分」って何度もお酒を頼んでいるから、あ、これが「もう半分」???と。
この噺に出て来るおかみさんが、キーパーソンになるわけですが、このおかみさんのキャラが志の輔らくごの「奥さん」にぴったりハマっているんですね。他の噺家さんで聴いたことがないので、どのくらい、志の輔師匠がご自分の世界に引き寄せているのかは、わかりませんでしたが・・・。これは、他の噺家さんでも、聴いてみたいです。