『芝居の食卓』2007_039

渡辺保さん、ときどき「エ〜っ!!!」って思う劇評をお書きになるので、あまり得意な方ではないのですが、これは面白いです! 目から鱗がボロボロ落ちまくりました・・・。
そんなことも気づいてなかったんか!!!と自分で自分に突っ込み入れまくりました(汗)。
たとえば。
忠臣蔵」は、幕の進行にしたがって、春から夏、秋、そして冬へと舞台となる季節が変わっているとか・・・(「祇園の蛸肴」)。
勧進帳」の弁慶がお酒を飲むのは、安宅関からちょっと離れた山かげだ、とか(「酒 そのニ」)。
助六」の舞台袖にある「竹村伊勢」は、和菓子屋さんの蒸籠が積んであるのだとか(「竹村伊勢の蒸籠」)。
こんなおなじみの演目でも、あーーー何を見ていたんだ!!!と我ながら思うことが、多々。
観劇の前に、これから見る演目のところを読んでおきたい1冊です。

芝居の食卓 (朝日文庫)

芝居の食卓 (朝日文庫)