2008-05-10 『秘花』 読了 観世座の絶頂と凋落、親子兄弟の間に渦巻く心の葛藤。 時の権力者の不興をかっために(でも、その理由は明らかではない)、佐渡に流されてしまった世阿弥が、京から佐渡へ向かう道すがら、そしてその地で最期を迎えるまでのこと、そしてその間に自分の越し方を回想していきます。 そして、世阿弥生涯最後の女性が、たずねてきた息子・元能(出家して行方不明になっていたとされる)にそのこと、世阿弥の遺言として、語ります。 「鵺」「井筒」「恋重荷」なども出てきました。秘花作者: 瀬戸内寂聴出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/05/15メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見る