銕仙会青山能@銕仙会能楽研修所
- 仕舞「藤戸」
- 狂言「鎌腹」
- 能「千手」
という番組でございました。全部、堪能させていただきましたが、特に「千手」がすばらしかったです!
千手の前の重衡への思いがひしひしと伝わってきました。特に、出立の時間がやってきて立ち上がった重衡さんと千手の前がすれ違うところ・・・。こういう抑えた表現の中に、気持ちが凝縮されていて、それが見ている人に伝わるところが、お能のステキなところかな?と思いました。
終了後の小講座は、来月おシテを務められる柴田先生による「千手」と「鵺」の演出に関するお話。「千手」は鄙曲之舞という小書がつくと、詞章がガバっと抜けて、千手の前と重衡の一夜の恋物語に凝縮されるのだそうです。「采女」の美奈保之伝みたいな感じでしょうかね???(ちょっと違うか・・・)
「鵺」は、世阿弥がこの曲にこめたメッセージや動きが多い後場などについてうかがうと、面白そうです。また、頭を赤・黒・白と見せていただきました。
「鵺」については、
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/05/15
- メディア: 単行本
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