落語研究会40周年記念古今亭志ん朝追悼落語会@国立劇場小劇場

古今亭志ん朝DVD全集」下巻の発売直前ということで、それにちなんだ落語会。志ん朝一門の朝太・志ん輔・志ん橋師匠と、所縁のある歌武蔵・正蔵の5人の噺家さんが出演した。朝太さんは、今までご縁がなくて、たぶん初見に近いと思う。いい意味で綺麗な芸風の方だなぁと思った。唯一志ん朝師匠に稽古をつけてもらったという「道灌」を口演。続いて、歌武蔵師匠の「猫の皿」。今までに聞いている師匠方とは、なんとなく雰囲気が違う「猫の皿」だったように思う。中入は志ん輔師匠の「お見立て」。うーん、惜しい!
中入後に、一門のお三方による鼎談(司会は竹内アナ)があり、舞台中央に志ん朝師匠の写真パネルが飾られている。DVD全集下巻の函に使われているのと同じ写真だと思われる。テレビでしか知らない志ん朝師匠は、カッコイイ男前のおじさまだったけれど、身近にいらした方のお話を伺うと、やはりそれだけではないんだなぁということを垣間みた。それにしても、やはり今でも志ん朝師匠は、多くの人の心の中に活きているんだなぁ〜。
鼎談の後は、正蔵師匠の「岸柳島」。談春師以外の方のこの噺を聞くのは、初めてかも・・・。主任は、志ん橋師匠の「抜け雀」。志ん橋師匠のカラーがよく感じられる「抜け雀」だった。

落語研究会 古今亭志ん朝 全集 下 [DVD]

落語研究会 古今亭志ん朝 全集 下 [DVD]

そういえば、袈裟の「めざましテレビ」の「広人苑」は談春師。著書が売れようが、賞をとろうが、独演会のチケットが飛ぶように売れようが、スタンスにブレがないなぁ〜なんて、談春師なんだから当たり前のことなんだけれど、そんなことを思いつつ、ちょっとニヤッとしながら見ていた。
このところ、チケット争奪戦に参戦すらしそこなってばかりなのだけれど、生・談春師の高座が恋しくなった・・・。