落語研究会@国立劇場小劇場

志の吉「十徳」、志ん丸「きゃいのう」、喜多八「二十四孝」、扇辰「紋三郎稲荷」、志ん輔「文七元結」。
志ん丸くん、真打では初登場。「きゃいのう」は名前は知っていたけれど初めて聞いた噺。「仁」に合ってるんじゃないかな? ただ、芝居の下回りの役者の噺なので、どうしても説明をせざるをえない部分があって、そこら辺をこれから削ったり磨いたりして、彼ならではの噺に進化させてもらいたい。
喜多八師匠の「二十四孝」は、これまた「仁」にぴったりな噺。改めて、喜多八師匠の低音っぷりを確認した。
扇辰師匠の「紋三郎稲荷」。扇橋じーちゃんが持っていらっしゃる噺のひとつとのこと。なんか「可愛い!」っていう感じを聞いていて受けたのは、擬音の使い方などのせいかな? 扇辰師匠らしい、シブいけどクスクスっと笑える噺だった。
志ん輔師匠の「文七」は、たぶん初めて。佐野槌の件り、吾妻橋の件り、どちらも間の取り方で、客席の集中力を一気に手繰り寄せる感じ、かな。実はもったいなくて、志ん朝師匠のは、DVD全集でもまだ見ていないし、CDも聞いたことがない。はたしてどんな「文七」なのか???っていうことを、ちょっと思ったけど、やっぱりまだ見ないし聞かないような気がする。

落語名人会 4 古今亭志ん朝 「文七元結」

落語名人会 4 古今亭志ん朝 「文七元結」