二月大歌舞伎@歌舞伎座

お正月に続いて、昼夜通しで初日見物。今月は、発表会があったりするので、昼の部は最初で最後(の予定 笑)の見物。
「菅原伝授」は、うーん桜丸と松王が逆じゃないかい?と・・・。三つ子夫婦は全員姉さん女房なのね(笑)。
「二人道成寺」。初演も再演も歌舞伎座を見ているのだけれど、バージョンアップした感じかな。長唄に直吉さんのお姿が見当たらず、残念・・・。囃子方も傳次郎さんがいらっしゃらないが、田中社中ほぼオールスターキャスト。最後の引き抜きでアクシデントがあったのが、もったいない・・・。菊ちゃんは、まさに「時分の花」なのであった。
文七元結」は、一昨年演舞場で勘三郎さんがなさったのも見ているが、菊五郎さんは菊五郎さんらしいなさり方で。筋の展開上で、落語とは違うところがいくつか。和泉屋清兵衛で三津五郎さま登場! あと、鳶の頭が吉右衛門さんという御馳走。お久ちゃんは、うーん梅枝くんで見たかったなぁ・・・。
昼の終演が3時57分予定になっていて、今月も昼夜の入れ替えが忙しそう。まぁ、何日かすると、もうちょっと早くなるとは思うけど。
夜は、「待ってました!」の三津五郎さまの蘭平!! 芝居としてはそんなに面白くはないけれど、途中で行平の烏帽子と狩衣を持って舞うところがあったり、最後の梯子を縦横無尽に使った立ち廻りがあったりで、三津五郎さまファンとしては嬉しい限り。しかし、花道に立てた梯子には登るは、井戸の屋根から石灯籠に飛び移るは、あれやこれやの危ない立ち廻りが続くので、お怪我なく楽まで無事にお勤めいただきたいもの。
続いて、吉右衛門さんの「勧進帳」。四天王が染五郎松緑・菊ちゃん・段四郎さん!、富樫・菊五郎義経梅玉さんと、豪華版。四天王も見たいし、吉右衛門さんも見たいし、ということで大変忙しい(笑)。囃子は家元と太左吉さんコンビ(傳八郎さんじゃなかった)。吉右衛門さんの弁慶は、去年の春に拝見した仁左衛門さんともまた違った(仁左さんのもよかったけど)熱いハートを理性で包んだような弁慶。幕外の六法もシンプルなんだけど力強さがあって「頼れる」弁慶さんを象徴していた。
最後は「三人吉三」の大川端。なんかここ数年の間にこの場だけは何度か見ているような気が・・・。去年あたり嵐くんの和尚で似たような配役を見た記憶もあるし、玉さんのお嬢もここ数年以内で見ている気が・・・。新悟くんがおとせでがんばっていて、なんとなく嬉しくなる(笑)。玉さんのお嬢は、わたしにはちょっと・・・であるのは、数年前に見た時と変わらず。玉さんで通しってのは、ちょっとないだろうなぁ。「三人吉三」の通し、菊之助くんのお嬢で見たいなぁ・・・。