三聲会研究公演@銕仙会能楽研修所

9月に開催の第5回記念三聲会のプレ公演。最初に紋付袴による「三番叟」、つづいて馬野さんと太鼓の小寺さんの一調「船弁慶」、「道成寺組曲」前半。休憩をはさんで鼎談(成田美名子さん・山本さん・馬野さん)、舘田さんの語り「道成寺」、「道成寺組曲」後半。
「三番叟」。ちょっとアクシデントもありつつ、よかった〜。「三番叟」の囃子って、なんかクセになるよなぁ・・・。続く馬野さんの「船弁慶」がまた、カッコイイ。太鼓が重習いということで肩衣をつけての演奏だったけど、目の前で知盛さんが長刀を持って舞っているのが見えてくるような一調であった。「道成寺組曲」は、小鼓さんの掛声がちょっとシンドかったなぁ。竹市さんの笛はよかったけど。
鼎談では、9月の公演の「花子」と「道成寺」について、あらすじの解説とかそこから派生したお話。馬野さんの「のろわれたような船弁慶」のお話が飛び出して、それがまた面白かった(その時のご本人はさぞかし大変だったろうけど)。舘田さんの「道成寺」は、お能で見ていると、どうしても鐘入りの後なので集中力が緩んで、あまりちゃんと聞いてないんだなぁ〜というのを、今日改めて意識してしまった(^_^;)  「道成寺組曲」は前半が能の前シテの部分で、後半が後シテのところなんだけど、「三番叟」と一緒でノットってやっぱりクセになる。
最後に三聲会のみなさんが全員登場して、ご挨拶。
3000円でこんなにいろいろとやっていただいちゃって、申し訳ないなぁ〜という、充実の公演であった。9月の「花子」と「道成寺」が楽しみ!