「京鹿子娘道成寺」@歌舞伎座夜の部

仕事始めだったので、早めに切り上げて歌舞伎座へGO! 幕見の入り口には「立ち見」の札がかかっていたけど、上がってみたら、空席はあって結構好きなポジションの席をゲットできた。今回の勘三郎さんの「道成寺」は、全般的に前回に比べるとノリがゆったりしている感じがした。あと、今日だけかもしれないが、勝国先生の三味線の音に、イマイチいつもの冴えがなかったような…。
勘三郎さんの娘道成寺、やっぱりいいよなぁ。今回は特に、全体に振りの手数が少なくなったような感じを受けるのだけれど、その分中身がギュっと凝縮、っていう気がする。特に羯鼓のところとか、ただたのめの手踊りのところとか、ひとつひとつの振りの最後のところまでギューーーっと詰まってて、目が離せない。そして、押戻しは今回も團十郎さん。荒事の本家本元!という感じで、いいもの見せていただいたなぁ。
個人的には、唄がバラついていたのと、タテ唄さんの解釈があんまり好きじゃないのだけれど。あと、花笠の後のツナギの合方のところ、ワキ三味線がノリを煽ってる感じで、家元の鼓と息が合わなくなってて、あれはちょっといただけないなぁ、と。早く手が回ればいいってもんじゃないと思うんだけど。囃子がきちんと打てないノリってのは、間違ってるんじゃないかなぁ。というのは、地方&囃子フェチの独り言だけどね。