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松井今朝子『三世相』読了。このシリーズ、一、二、三と巻数がわりにタイトルに数字が織り込まれているという作りになっている。
表題になっている「三世相」というのは『デジタル大辞泉』によると
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デジタル大辞泉の解説
# さんぜ‐そう 〔‐サウ〕 【三世相】
1 仏教の因縁説に陰陽家(おんようけ)の五行相生・五行相剋(そうこく)の説をまじえ、人の生年月日の干支(えと)や人相などから、3世の因果・吉凶を判断すること。また、それを書いた書物。
2 人の吉凶・禍福などが循環して定まらないこと。
# さんぜそう 〔サンゼサウ〕 【三世相】
「三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)」の通称。
# さんぜそう 〔サンゼサウ〕 【三世相】 「三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)」の通称。
芝居の「三世相」は『デジタル大辞泉』の解説によると
さんぜそうにしきぶんしょう 〔サンゼサウにしきブンシヤウ〕 【三世相錦繍文章】
歌舞伎狂言。常磐津(ときわず)。3世桜田治助作。4世岸沢古式部・6世岸沢式佐作曲。安政4年(1857)江戸中村座初演。全6幕の世話狂言を常磐津で通した大曲。通称、三世相、お園六三(ろくさ)。
わたしは「三世相」というと、芝居の方を思い出すのだけれど、もともとは簡単にいうと占いの本みたいなものなのか。
このシリーズは、進むにつれて脇役の人たちの活躍度合いが増してきて、物語の奥行きが出てきた。
捕物帳的謎解きよりも、拍子郎がどんな風に生きているのか、どんな生き方をするのか、に読者の興味が移っていける作品になっている。
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