■

久しぶりの国立能楽堂、そして久しぶりの六郎先生お能。
狂言「音曲聟」と能「通盛」という番組。
「通盛」は初見で、もっと修羅っぽい曲なのかと想像していたが、どちらかというと、ワキの僧侶たちの読経にしみじみとして、成仏という感じの曲だった。
六郎先生と紀彰さhんお謡のバランスがよくて、きれいだった。
ツレの謡がかなり多くて、構成としても面白かった。
地謡が銕之丞先生以下銕仙会チーム、囃子は松田さん、曽和さん、白坂さん、國和さま。白坂さん、プロフィールを見たら、柿原先生のご親戚？ まっすぐな感じの大鼓で、好きなタイプの演奏だった。
通盛と妻の小宰相局の出典は、平家物語巻九ほか。

平家物語〈3〉 (岩波文庫)