天気がいいので、何はともあれ、洗濯!
ちょっと地下鉄に乗って用足しに出かけるとか、散歩がてら美術館に行くとか、選択肢はあったのだけど、なんとなく地震に出鼻をくじかれた感もあり、徒歩圏内で買物に行くついでに、勉強タイムを。自宅は、いろいろ誘惑があるから、必要なモノを持って出かける方が、勉強も捗るというもの。
去年夏の国立劇場歌舞伎鑑賞教室の上演資料集で、義経千本桜の予習をば。権藤芳一さんの「『船弁慶』からの飛翔」という論考が面白い。
大物浦が能の「船弁慶」から大きな影響を受けているというのは、なんとなくわかっていたのだけれど、大物浦だけじゃなくて、この段全体が「船弁慶」からの影響を受けているというのは、なるほどねぇ!と腑に落ちた。こと「千本桜」に限らず、人形浄瑠璃や歌舞伎が

能によって舞台化され、普及していた<歴史的事件>の近世的な再話、町人的合理主義による<絵解き>と言ってもいい

として、「俊寛」や「鞍馬天狗」、「実盛物語」などを例に挙げての説明が、わかりやすい。
一段落したところで、買い物を済ませて帰宅、夕食をとって夜のトド撃ち。

上方歌舞伎の風景 (上方文庫)

上方歌舞伎の風景 (上方文庫)

これ、面白そうだな…。