夜、銕仙会定期公演を拝見。
「百万」っていうのは、曲舞の名手である女性の名前。我が子を失って、物狂いになってしまった彼女を、幼子を連れた僧侶が彼女を呼んで舞を見る。すると幼子が「あれは、わたしのお母さんじゃないかしら?」といい、母子は無事に対面、という話(だよね…)。
幼子は子方が演じるのだけれど、今回は銕仙会の谷本さん家の坊ちゃん。4歳だそうだけど、とてもお行儀が良くて、大きな声で謡い、とっても可愛らしいなぁ。百万さんも、こんな可愛い子がいなくなったら、そりゃ物狂いになっちゃうよね。
途中、ちょっと囃子が重い???というところもあったけど、銕之丞先生を地頭の地謡メンバーのみなさんが息を合わせて銕仙会らしい地謡だったんじゃないかしら。
柴田先生の百万さん、登場した時の虚ろな感じと、我が子が見つかって嬉しい!というのが、伝わってきた。
空腹に耐え切れず、駅カフェで晩ご飯を食べて帰宅。夜の外出が2回もあると、生活パターンが崩れるのは、いかんともしがたいなぁ…。なんとか、これだけは!のトドは撃ち落としたけどね。
「銕仙」に松岡心平さんの百万についての論考が掲載されていて、面白かった。松岡さんの本も、読まなきゃなぁ〜と思いつつ、積ん読の山に埋まっちゃったのよね…。

能―中世からの響き (角川叢書)

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能って、何? (ハンドブック・シリーズ)

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検索で出てきたこの本↓には、百万に関係することもありそう
能 大和の世界 (物語の舞台を歩く)

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