2002-04-19から1日間の記事一覧

エリート町人と落ちこぼれ武士が描いた江戸末期(二)

ちなみにこの本には、もう1作、『江戸繁昌記』の作者である寺門静軒の生涯を描く「男の軌跡」が収められている。こちらの主人公・静軒は、庶子であるという、物心ついて以来の劣等感をバネに、新しい学問「折衷学」を学んだ。そして、妻の実家の縁で、父がか…

エリート町人と落ちこぼれ武士が描いた江戸末期(一)

杉本章子さんの『名主の裔』(文春文庫)読了。そもそもは、杉本さんの直木賞受賞作である『東京新大橋雨中図』を探しているのだが、なかなか見つからない。そんな時に、同じ杉本さんのこの本と『爆弾可楽』(文春文庫)を見つけて購入した。『爆弾可楽』の…

エリート町人と落ちこぼれ武士が描いた江戸末期(一)

杉本章子さんの『名主の裔』(文春文庫)読了。そもそもは、杉本さんの直木賞受賞作である『東京新大橋雨中図』を探しているのだが、なかなか見つからない。そんな時に、同じ杉本さんのこの本と『爆弾可楽』(文春文庫)を見つけて購入した。『爆弾可楽』の…

エリート町人と落ちこぼれ武士が描いた江戸末期(二)

ちなみにこの本には、もう1作、『江戸繁昌記』の作者である寺門静軒の生涯を描く「男の軌跡」が収められている。こちらの主人公・静軒は、庶子であるという、物心ついて以来の劣等感をバネに、新しい学問「折衷学」を学んだ。そして、妻の実家の縁で、父がか…