暑さより眠気

このところ、どうも読書がはかどらない。
別に、読まなければならない、というわけではないのだが、読みたい本がたまっていくので、積ん読ぶりがますます我ながら見事なものだ。

読みかけの本が、ベッドの脇に積んである。
どの本も、面白くない、というわけではない。
どうも、この夏の暑さにやられているようで、本を読みはじめても、ハっと気が付くと居眠りの世界に漂っている、というのがこのところの日常なのだ。

奇しくも”読みかけコーナー”となったベッドの脇にあるのがどんな本かというと
北村薫『謎のギャラリー 愛の部屋』『謎のギャラリー 怖い部屋』、奥泉光『「吾輩は猫である」殺人事件』(ともに新潮文庫)、内田百間ちくま日本文学全集 内田百間』(筑摩書房)、黒岩比佐子『音のない記憶』(文藝春秋)など。
他に、外出時の持ち歩き用として、三島由紀夫『小説家の休暇』(新潮文庫)と小林秀雄『考えるヒント』(文春文庫)がある。

北村さんの『謎のギャラリー』は、短編のアンソロジーなので、その時の気分で拾い読みをしている。
『「吾輩は猫である」殺人事件』は、面白いのだがそれだけに読みはじめてみたら一気に読んでしまいたくなって、その機会を探しているところ。
百間先生は、この中では読みはじめたばかりの本。
その他の本も、それぞれ興味深く読める本なのだが、なぜか中断中だ。

今日、ランチを共にした友人は、暑さのせいもあって(他にも理由はあるのだが)眠れない夜が続いている、と嘆いていた。
わたしはというと、本を開いても1時間もしないうちに、眠りの世界に引き込まれている。
目下のところ、眠れなくなるような悩みもないかわりに、眠りをむさぼるほど疲れるようなこともないはずなのだが・・・。

これは、「もう若くはない」と、身体がいっているということなのだろうか?